日本のものつくりを支える集団


The Group of The Japanese Craftsmen


2017.12.14

根津にあります「うま翔」さんにて、2017年技の会「総会」及び忘年会を開催いたしました。
(幹事:若鍋会長)

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まず総会において、
本年の収支報告、及び会長その他役員全員の来期への留任(二年任期の二年目)が確認されました。

また若鍋会長より来期への課題として、
かなりの額になっている、会の累積黒字を有効活用していきましょう、というお話をいただきました。



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後半の忘年会は、うま翔さん名物の新鮮な馬肉と、サーバーで丁寧にそそいだクリーミーなビールを楽しみつつ、技の会ならではのDEEPな議論に花が咲きました。





今回はゲストとして、日本有数の「根付」職人でおられる前田様にもご参加いただき、お話を伺うことが出来ました。

最近は日本各地で「明治の超絶技巧」に注目した展覧会が開催され、個人的にもそのような展覧会には欠かさず足を運んでいるのですが、その明治の超絶技巧さながらの、最近作製した作品をお持ちいただいたうえ、それをルーペで仔細に観察できるという、望外の経験をさせていただきました^^

また我々が主に作る「2.5次元」と呼ばれる立体(平面の上に立体物がある構造)と、根付の完全な3Dとが、いかに違う感性で出来ているかという話には、なるほど!と膝を打つ思いでした。



我々工場の職人は、機械や数値制御のNCで日々仕事をしつつも、そのときの気温や何らかの要素によって、まったく同じようには再現できないジレンマに、常々襲われています。
前田さまのお話から度々出てくる、「指運:ゆびうん」という言葉を聞くにつけ、
数字だけでは叶わない、皮膚感覚の世界がどちらにもあることに、「技」の奥深さを感じることのできた、そんな「技の会」忘年会でした。




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