特殊型出し革造形師兼金属加工師
会社概要
(「起業の経緯」からのつづき)
その商品とは、革に尖った金属の鋲を打ち付けた手首に巻くベルト状のもの=リストバンドでした。
海外の映画やロックバンドの写真では見たことがあるものの、
日本では、そんな無用なしかも喧嘩の道具のように思われそうなものは存在していません。
当然、材料も工夫をして鞄の金具や靴の美錠を流用して作るしかない状態で始めましたが、どうしても理想の材料が欲しく、
自分で旋いた金属の鋲の見本を持ち込んで作ってもらえる問屋さんを探し出しました。
問屋さんやその後ろに控えて支えていたはずの工場がどんどん衰退し、価格も破壊され、
あった筈の誇るべき技術もないがしろにされている。
そんな今、「ものつくり技の会」で新たな道を探すことに私も参加しています。
得意技
オリジナルという意味では、金属加工、そして革細工から始め、現在もある意味、変わらずそれを続けていますが、さらにいろいろなものが出来るようになり、例えば、彫金による銀細工やワックスワーク、また特殊な型出し方法による革造形などです。
特に最後にあげた革造形は弊社の仕事の半分を占める「衣装制作」の分野で大きく活かされており、映画や舞台の格を高める技として注目されています。
独り言
独りで出来ること、独りでしか出来ないこと、独りでも出来るけれど二人、あるいは三人いれば、もっとうまく出来ること・・・・・・それが理想。
たくさんの人間がいなければ出来ないような、大きな会社でやっているような仕事はあまりやりたくない。自分の目で最終の形が出来るところまで、創り上げたいから。でも、独りでは出来ない仕事があることも分かっている。
設備
各種たがね、やすり、へら等々。
同じように見えても、自分の手になじんだ道具。